②効果的な目標設定のやり方

SMARTの法則
効果的な目標設定を行う方法として、SMARTの法則というものが存在します
これは、1981年にコンサルタントのジョージ・T・ドラン氏によって提唱された目標設定の方法です
彼の論文『There’s a S.M.A.R.T. way to write management’s goals and objectives』で世に広められました
元々は経営陣に向けた目標設定の定義として発表されていましたが、時を経て、様々な著名人による改良・ブラッシュアップを経て、経営陣のみならず、個人にも適用できる定義として広まりました
SMARTの法則とは、目的を達成する目標設定を行う上で重要になる5つの要素の頭文字をとって名付けられています
ポイント
・Specific:明確性「具体的、わかりやすい」
・Measurable:計量性「計測可能、数字化できる」
・Achievable:達成可能性「実現可能、達成可能」
・Relevant:関連性「どうして、何のために」
・Time-bound:期限「期限が明確、いつまでに」
上記5つの要素により、SMART法は成り立っています
では、1つずつ見ていきましょう
Specific:明確性
Specific:明確性とは、目標を具体的に明確化することを指しています
目標を設定する上で、その目標は抽象的なものではなく、具体的なものでなくてはなりません
なぜならば、その目標を達成するためにどんな行動をすればいいかが定まらないからです
『何を』『どのように』行動すればいいかを明確化するためにも、具体性は必要になります
例えば、副業でお金を稼ぐという目標を立てたとします
ただ、副業でお金を稼ぐだけでは何をどうすればいいかわかりませんよね?
そこで、ブログやSNSを使ったアフィリエイトでお金を稼ぐという具体性を持たせてみましょう
そうすると、
- アフィリエイトで稼ぐためにどんな作業をすればいいのか?
- 集客するためにはどんな勉強が必要なのか?
- どんな媒体を利用する必要があるのか?
といった目標を達成するための行動が明確化されます
目標が具体的であればあるほど、自分がどのような行動をとればいいのかが明確になります
だから、目標設定にはSpecific:明確性が必要になるんです
Measurable:計量性
Measurable:計量性とは目標の進捗や達成度を確認するために数値化(可視化)することを指します
目標は数値化できるものであることが望ましいです
なぜならば、定めた目標に対して現在の自分がどれくらい達成できているか、実現できているかを計測することで、それまでの行動に対する振り返りや改善をすることが出来ます
目標に対する行動が効果的かどうか、どのような改善が必要かどうかを数値から導き出すことが出来るんですよね
例えば、ブログやSNSを使ったアフィリエイトでお金を稼ぐだった場合
ただ、お金を稼ぐではなく5件案件を成約し、お金を稼ぐという目標にします
そうすることで
- 目標に対して、どれだけの件数が達成できているのか
- どのような行動をした時に、案件成約に結び付いたのか
- どんな案件が成約に結び付いたのか
といったところを数値から確認することが出来ます
そこから、自分の行動に対する反省や今後どのように行動すべきかという改善を考えることが出来るんです
なので、目標設定にはMeasurable:計量性が必要になります
Achievable:達成可能性
Achievable:達成可能性とはその目標が実際に達成可能かどうかということを指します
より高い目標を設定することは高みを目指す上で不可欠なことです
しかし、実際には到底達成できないような目標を設定してしまうと目標達成は不可能になります
そうすることで、行動に対するモチベーションが低下してしまい、結局はやらなくなってしまう恐れが出てしまいます
先ほどのアフィリエイトでお金を稼ぐという例で言えば、全くの初心者が初月から100万円の収益を出すという目標を設定したらどうでしょうか?
達成はほぼ不可能であり、モチベーションの低下が考えられます
それよりも、1件の成約を目指すという目標を設定したほうが現実的であり、達成の可能性がグンと高まりますよね?
そういった目標を1つずつクリアしていくことで、行動に対するモチベーションを維持し、目的達成に近づいていくんです
だから、目標設定にはAchievable:達成可能性が必要になります
Relevant:関連性
Relevant:関連性とはその目標を達成することでどうなるのかということを指します
『なんのために目標を達成しようとしているのか』
『目標達成するとどうなるのか』
といったところですね
ブログやSNSを使ったアフィリエイトでお金を稼ぐという例でいうと
『目標を達成することで自分でお金を稼ぐスキルを身に着けることが出来る』
『目標を達成することで自由に使えるお金が増えて、欲しいものが買える』
という感じですね
最終的な自分の目的を達成させるためにも、自分が何のために行動をしているかは明確にする必要があります
明確にすることでモチベーションの維持や向上につながるからです
そのために、目標設定にはRelevant:関連性が必要になります
Time-bound:期限
Time-bound:期限とは目標をいつまでに達成するのかと期限を設けることです
期限を設けることで、それまでにどんな行動をしなければいけないのかが具体的なものになります
ダラダラと作業をすることを避けることができ、より集中して作業を行うことが出来るようになります
・いつかブログやSNSを使ったアフィリエイトでお金を稼ぐ
よりも
・今月中にブログやSNSを使ったアフィリエイトでお金を稼ぐ
という目標の方が『何を』『どのように』行動すべきか明確化されますよね?
また、適度な緊張感を持つことでより集中して作業に取り組むこともできるようになります
だから、目標設定にはTime-bound:期限が必要になります
③まとめ

目標設定をする時に一番重要なことは、なんのためにその目標を達成しようとしているかです
目標を達成するために行動をする時、辛い作業ややりたくない作業をやらなければならない時もあります
やめたくなることも多々あるでしょう
その時に、モチベーションを維持したり、作業を行うやる気を出すためにも『なんのために』という要素が非常に重要になります
その『なんのために』が目的です
自分が叶えたい理想や欲望です
それを達成するために目標を設定し、それに向かって行動するんです
ポイント
- どうしてその目標を達成しようとしているのか
- その目標を達成することでどうなるのか
上記の要素を具体的に明確化することで、『何をすればいいのか』という行動の指標が見えてきます
それを段階的に目標として設定することで最終的な目的達成に近づいていくんです
RPGのゲームでもそうですよね?
ラスボスの魔王を倒すために!
- レベル上げをする
- 強力な武器を手に入れる
- 各地のダンジョンをクリアする
- キーアイテムを手に入れる
こういった目標を達成することで最終的にラスボスの魔王を倒せるようになるんです
その目標を設定する効果的な方法がSMARTの法則です
最終的な目的を達成するためには、より具体的で効果的な目標を設定することが必要になります
ポイント
Specific:明確性「具体的、わかりやすい」
Measurable:計量性「計測可能、数字化できる」
Achievable:達成可能性「実現可能、達成可能」
Relevant:関連性「どうして、何のために」
Time-bound:期限「期限が明確、いつまでに」
というSMARTの法則を意識することで効果的な目標を設定できるようになります
これが、自分の目的を叶えるための指標であり、道しるべになります
皆さんにも叶えたい理想や欲望といった目的があると思います
しっかりとした目標を定め、目的を達成するための行動につなげていきましょう